墨田の皆さんの「社交場」に すみだ珈琲 廣田英朗氏
こんにちは!2020年に入って、寒さが一層厳しくなったように思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今年はオリンピック・パラリンピックが開催されますね!
さて、2020年初回のブログは、錦糸町駅から徒歩10分のすみだ珈琲さんに伺いました。電車を降りると、スカイツリーが目の前に建っていて、まさに「江戸」らしい力強さを感じます。
江戸切子で楽しむ、おしゃれなコーヒー
江戸といえば...
皆さんは、江戸切子をご存知ですか。
そうです。江戸切子は、江戸時代から続くガラス細工で、東京都の伝統工芸品です。
しかし、江戸切子でコーヒーを飲んだことはありますか。
なんと、このすみだ珈琲では、自家焙煎したスペシャルティコーヒーを江戸切子のカップで楽しめるんです!
この墨田でお店を開いたのは2010年。墨田区で開業を目指す際に、お父様とお兄様が携わっている地域の産業でもある江戸切子とコラボレーショできないかと考えていました。
「江戸切子に気軽に触れられる場所があまり無いと思っていました。それこそ、居酒屋さんだったら江戸切子を見ることはありますが、うちのコーヒーのように1杯500円で、というのは難しいんじゃないでしょうか」
もともと町人の文化であったといわれる江戸切子。コーヒーを味わいながら、江戸切子の職人さんの技術を楽しむことができます。
急激な温度差に弱いガラスをコーヒーカップ用に改良して、すみだ珈琲オリジナルのコーヒーカップが生まれました。
墨田の皆さんの「社交場」に
お店は中も外も木目調で、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。
「この墨田にひとりで住んでいらっしゃる方にとって、ほっと一息つけるような、憩いの場になれば良いと思います」
すみだ珈琲を始めたときは、様々な国や産地のコーヒーを紹介できるお店として考えていましたが、はじめてお店で隣同士になった方々が仲良く話したりするのをカウンター越しに見たり、人を繋げることで、地域の社交場としての重要性を実感したといいます。
衝撃のエチオピア ミスティーバレー
前職も飲食業界で働いていた廣田氏。働いている中で、世の中にどのような食材が出回っているのか、どんどん興味が増してきたと言います。
「そんな中、今まで飲んだことがないような美味しいコーヒーに出会いました。世田谷区の堀口珈琲さんで飲んだ、エチオピアのミスティーバレーです」
堀口珈琲に通うようになった廣田氏は、美味しいコーヒーを紹介できる人になりたいと思うようになり、この墨田ですみだ珈琲をオープンしました。
「そういうこともあって、このお店を通して『こんなに美味しいコーヒーがあるんだ』というのをお客さんにも知ってもらいたいです」
すみだものづくりコラボレーション
「『社交場』としてのすみだ珈琲を大切にしながら、新しい商品の開発にも取り組んでいきたいですね」
墨田区は「すみだものづくりコラボレーション」というプロジェクトを推し進めているそうです。
世界に誇るすみだの技術を、区が仲介役となって、デザイナーさんと共に商品開発を行っています。たとえば、おしゃれなパッケージングがされたコーヒーバッグ(下)は、簡単にコーヒーを淹れることができ、5種類のコーヒーを飲み比べることができます。
さらに、ウィスキーを思わせるボトルを使用した「コーヒーソース」(!)といったものまで開発しました。
コーヒーソースは、ちょっとしたデザートにかけて使うもので、これを少しかけるだけでコーヒーの風味を楽しむことが出来るんです!筆者はケーキにこのコーヒーソースをかけていただきました。
こういった新しい商品開発も積極的にしていきたいと語る廣田氏。江戸切子という伝統を大切にしながら、地域に寄り添ったお店作りを目指しています。
すみだ珈琲のスタッフの皆さんがお待ちしています!
今年もLOCAセラミックフィルターをよろしくお願いします!
すみだ珈琲
http://sumidacoffee.jp/
〒130-0012 東京都墨田区太平4-7-11
TEL 03-5637-7783
営業時間 11:00-19:00
定休日 水曜日、第2・4火曜日