大学生が、コーヒーを哲学する。

LOCAセラミックフィルターでインターンしている大学生が、都内のコーヒーショップを巡り、コーヒーの魅力を発信します。

コーヒーをきっかけに、スポーツを楽しんでもらう。 SPORTY COFFEE 尾崎数磨さん

来年は、東京オリンピック

元号が令和に改まって、みなさんいかがお過ごしでしょうか。ゴールデンウィークも後半になって、天気がやっと良くなってきました。ひさしぶりに運動しようという方も多いのではないでしょうか。

さて、来年は東京オリンピックが開催されますが、みなさんは何か観てみたいスポーツはありますか。もしオリンピックならではのスポーツを観てみたいのであれば、フェンシングがおすすめです。私が大学でやっているフェンシングは、オリンピック種目のひとつで、太田雄貴さんの活躍で有名になりました。太田雄貴さんは、現在日本フェンシング協会の会長で、独自の経営でフェンシングというマイナースポーツを世の中に広めています。

toyokeizai.net

もっとスポーツを広めたい。そんな思いは、コーヒー業界にもあります。コーヒーをきっかけに、お客さんにスポーツを楽しんでもらう、そんな取り組みがあるんです。「大学生が、コーヒーを哲学する」第3弾となる今回は、駒沢オリンピック公園に近い、SPORTY COFFEEの尾崎数磨さんから「コーヒー×スポーツ」についてお話を伺いました。

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SPORTY COFFEE 店長の尾崎数磨さん。CoffeFest Latte Art World Championship 2016年大阪大会では、準優勝に輝いた。

フィッティングルームもあるんですよ。

SPORTY COFFEEに入ると、スポーツウェアやスポーツ用品がずらりと並んでいて、「ここはカフェなのか」と目を疑う。それも、デザインに凝った商品ばかりで、おしゃれな雰囲気を醸し出している。手前のキッチンにはコーヒーマシンがあり、奥を覗くと尾崎さんはお客さんと楽しそうにお話ししていた。

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スポーツウェアブランドAKTRのフラッグシップストアとして、昨年の12月にSPORTY COFFEE東京駒沢店はオープンした。2015年4月にオープンした大阪アメ村店につづき、2店舗目になる。

「フィッティングルームもあるんですよ」とAKTRのウェアを着た尾崎さんは語る。

「ここにきて、着替えて、荷物をおいてランニングにいくんです。それで戻ったら、コーヒーを飲まれてますね」そんなスポーティーなお客さんが、SPORTY COFFEEに訪れる。

コーヒーにはリラックス効果があり、運動前後にぴったりの飲みものだ。コーヒーとスポーツを掛け合わせて、「むかしはスポーツをやっていたけど、最近はやっていない。でも、またやってみたい」そんなお客さんのために、コーヒーを通してスポーツに出会うことがコンセプトになっている。

SPORTY COFFEEでは、カフェとしていろいろなコーヒーが用意されている。しかしそれだけではなく、ヨガやバスケットボール、フットサルやランニングといったイベントも開かれていて、お客さんは自由に参加できる。

駒沢オリンピック公園が近いこともあって、地域のみなさんに楽しんでもらっています」と尾崎さんは語る。

「スポーツを通して、いろいろな方に出会えるのが楽しいですね」

モデルさんや女優さんがイベントに参加することもあるのだという。お客さんがお弁当を持参して、SPORTY COFFEEのコーヒーと合わせてみたり、イベント自体もいろいろな形に発展していくのが面白いという。

 逆に、スポーツからコーヒーに出会うこともあります。

SPORTY COFFEEにはいろいろなこだわりがある。キッチンにはミルクケースが使われていたり、商品棚は学校の体育館を思わせるものであったり、遊び心が満載だ。こだわりのメニューを聞くと、「コーヒー×スポーツ」をかかげるだけあって、「プロテインラテ」だと尾崎さんは語る。本当にプロテインが入っていて、いちご風味でおいしく飲める独創的なラテだ。

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PROTEIN LATTE(https://sporty.coffee/help/about

「お店としてコーヒーだけでいいのか、というのはありましたね」と尾崎さんは語る。今となっては、おいしいコーヒーを出せるカフェはいくらでもある。その中で「コーヒー×スポーツ」という組み合わせだからこそ、コーヒーから入るお客さん、スポーツから入るお客さんの両方に来てもらえる。コーヒーとスポーツの相乗効果があるのだという。

「でも、片手間にコーヒーをやっているわけではありません」

尾崎さん自身は、ラテアートの世界大会に出場経験のあるバリスタだ。また、SPORTY COFFEEは、ドイツ・ベルリンに拠点を置くTHE BARNのコーヒー豆も扱っている。尾崎さんに淹れてもらった浅煎りのコーヒーからは、絶妙な酸味が感じられた。

thebarn.de

コーヒー、スポーツ、そしてカルチャーに

「コーヒー×スポーツ」という組み合わせは、特に外国人のお客さんから人気があると尾崎さんは語る。SPORTY COFFEEのように、コーヒーと何かを掛け合わせるカフェは海外にもあるのだという。たとえば、SPORTY COFFEEは「コーヒー×スニーカー」をコンセプトにしたアメリカ・ポートランドのカフェと交流がある。

だが尾崎さんは、SPORTY COFFEEを「コーヒー×スポーツ」の枠でとどめようとはしていない。お店の真ん中には、海外のデザイナーさんが携わった商品が並べられていて、「コーヒー×スポーツ」に新たに「カルチャー」を付け加えていく意気込みだ。

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 「SPORTY COFFEEには柔軟性があります。お客さんとの出会いの中で、どんどん新しいものを取り入れていきたいと思っています」

東京オリンピックを目前に控えて、スポーツが好きなみなさんにも、もちろんコーヒーが好きなみなさんにも、おすすめしたいカフェだ。それでは、また来月。

 

sporty.coffee

SPORTY COFFEE
〒152-0021 東京都目黒区東が丘 2-12-19 1F
TEL 03-6873-6519
営業時間 7:30-20:00